最近は、テレビなどの広告等により、過払い金返還請求についての情報が広く伝わるようになったことによって、過払いのことを知らなかった多くの方が返還請求をするようになりました。
 

そのことによって、最近では、過払い金の返還に耐え切れなくなった貸金業者が倒産するという事態が起こっています。
 

これはどういうことを意味するかというと、過払い金を請求する権利はあっても、実際に満額が返ってこない可能性があるということです。
 

最近の例で言うと、武富士が会社更生手続きを申立てしましたが、武富士に対して過払い金を請求する権利のあった人については、実際に返ってくる過払い金が大幅にカットされることになります。
 

ご相談を受けていて、たまに、「完済してから１０年間は過払い請求ができると聞いたので、とりあえず今はそのままの状態で払っていきます」と言われる方がいらっしゃいますが、数年後にその貸金業者が必ずしも生き残っているとは限らないのです。
 

残念ながら、現在では、「過払い金を早く取った者勝ち」という事態に陥っています。実際に２，３年前までは満額を素直に返していた業者が多かったのですが、最近では、大手の業者でも訴訟をしない段階であれば半額ほどしか返さないといった業者が増えているのです。
 

よって、過払い金の請求については、少しでも早く手続きをすることが重要となっておりますので、返還請求を考えていらっしゃる方は早急にご相談されることをおすすめいたします。